仙台城の石垣修復工事 伝統工法と最新技術を融合し地震に強い石垣へ〈仙台市〉 (24/04/22 19:13)

仙台城の石垣の本格的な修復が始まっています。仙台城の石垣は、おととし3月の地震で大きく崩れました。修復方法は江戸時代の伝統工法に現代の技術を融合して、より地震に強い形での復旧を目指しています。

仙台城の石垣は、おととし3月の地震で2カ所合わせておよそ35メートルにわたり崩れ落ちました。石垣の変形や土塀の亀裂、前年の地震の被害も拡大し非常に大きな被害となりました。仙台城跡、本丸の北西側の石垣。今回最も被害の大きい箇所です。

石工職人 江川祐斗さん
「今は石垣の撤去の作業中です。本格的に工事が始まったのは、今年からです」

元の姿に戻すため、まず行われるのが解体です。崩落した石を運び出すだけでなく、一見被害のなさそうな部分も石を取り外し、全体を解体しています。

仙台市文化財課 鈴木亨さん
Q.石垣を解体する理由は?
「見た目では分からないが、3D計測すると赤い部分が前方にせり出しているという変形が見られるので、計測を基に解体ラインを決める」

崩落していなくても、地震で石垣全体が変形している箇所を3D計測の技術で見つけ出し、内側の盛り土を整えた上で積み直すのです。ここで重要になるのが、…

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

広告

お問い合わせ

    ページ上部へ戻る